香港のバーに行った
昨年Massive Attackが出演したことで知った香港で毎年11月に行われるclockenflapという都市型フェス。騒音防止何ちゃらみたいな条例なんぞ知ったことかと言わんばかりに、100万ドルの夜景のマジのど真ん中で大音量でフェスやってて、面白いなぁ行きたいなぁと思ったので早速clockenflap2018に行ってきた。
12時から23時までという余裕のあるタイムスケジュールのフェスで、週末に弾丸で行っても軽い観光とフェスを楽しめて非常に充実した。来年も行く機運。
フェス後、かねてから行きたいと考えていた香港のバー、Club Qingへ足を運んだ。イベントをやっていたのもあってか店の周辺は若者が騒ぎ散らかす地獄。ボロい建物に入って10階まで上がると店に着く。先ほどまでの雰囲気とか打って変わって穏やかで静かな空間でちょっと安心。
洒落た看板
店に入ると正面にイチローズモルトのカードシリーズがコンプリートして飾られている。そう、この店はジャパニーズウイスキーの品揃えがとても評判なのだ。実際バックバーにはサントリーやニッカのウイスキーは言わずもがな、何種類もの軽井沢が並んでおり、店員から笑われるほど仰天してひっくり返った。
とはいえ、何が悲しくて日本人が香港に来てジャパニーズウイスキーを飲まねばならんのだ。と我に返って、何か良さそうなものが無いかと探すと、プライベートボトリングが複数本あったので、その中から気になるものを飲んでみた。
Linkwood 27yo 1989-2017 special joint bottling for Butler, Club Qing, Ginger and Nocturne 45.7%
香港で有名なモルトバー4店によるジョイントボトルらしい。リンクウッドらしい麦の旨味とフルーティさ、なんか若干オールドボトルにありがちな香りもあってたまらない。想定した方向の味で、想定よりも美味しかった。
Bowmore 15yo 2001-2017 Old Particular for Shinanoya and Club Qing 55.6%
信濃屋とのジョイントボトル。口に含んだ瞬間から来るピート感が今まで飲んだどのウイスキーよりも勢いが凄くて、アタックの強さを感じた。若干酸味のあるフルーティな味わいから潮っぽい味、スモーキーな味とこれまで飲んできたピートに起因する味わいがそれぞれ違うタイミングで顔を出してくるような、そんなウイスキー。15年ものとは思えないクオリティだった。
Port Ellen 27yo 1982-2010 The Nectar of the Daily Drams 53.0%
なんとなしにポートエレンとかどれくらいあるんですか?と聞いたらボンボンと7本置かれて、オォ...となったので、その中から自分が飲んで来た中では外れたことが無いThe Nectar of the Daily Dramsのボトルをいただくことにした。
閉鎖直前の時期の蒸留ということもあって、わりとピート強めに効いているが、柑橘類のシトラス、バニラ、だし感などはポートエレンらしさを感じた。当たり前のように美味い。同じ味でできるとは思っていないけれども、蒸留所の再稼働が楽しみ。
フェスが終わってから店について閉店時間までの短い間だったので、あまり値段のことは考えずに飲みたいものを飲んだが、請求は思ったよりも全然リーズナブルだった。次に香港に来ることがあればまた足を運びたい。
翌日、今度は香港のクラフトビールを多く扱う何蘭正というパブに行った。
内装がいい感じに香港感あって良い
タップで置いている香港のクラフトビール。数字が大きいほど度数とか味わいが強め。
200ml×4種類で140HKDというお試しセットがあったので頼んでみた
IPA多めに頼んだのもあって、まぁ想像を超えるほど美味いってこた無いけど、9番のLemongrass IPAは強い味わいなのにレモングラスのすっきりとした香りがあっておかわりするくらいには良かった。
週末の弾丸旅行だったので行けなかった店も沢山あったけど、香港くらいなら全然フラッと来て適当に飲んで食っても出来て楽しいんだなと。