アイルランドに行った その5

9月に行った旅行のことをいつまで引っ張るのか。備忘録を書こうにも遅筆なせいでボロボロと記憶も抜け落ちてしまっているけど、雑に残しておく。

 

アイルランドに観光っていうと、ちょっと田舎の方に行って大自然を満喫するか、クライストチャーチ大聖堂とか聖パトリック大聖堂だのダブリン城だの見て回るのが王道なんだろうか。昨年北欧を回った時は、特に行きたいと決めていたところはなかったので地球の歩き方に載ってる歴史的な建造物を見て回った。まぁそりゃ外から見た感じは凄いなーって思うしヘルシンキ大聖堂なんかは若干テンションも上がったが、基本的に歴史に何の知識も興味もないから、見た目でピークを迎えてしまって中で見る資料の数々は正直蛇足でしかなかった。

 

では、アイルランドには何目的で来たか。酒だ。

 

成人したての頃アイリッシュパブで働いていた私が初めて飲んだウイスキーアイリッシュウイスキーだった。中でも一番美味いと感じたのが、イエロースポット12年である。バーボン樽やシェリー樽だけでなく、スペインのマラガで作られている酒精強化ワイン、マラガワインの樽を用いられて熟成されている。

 

マラガワインは、ペドロヒメネス種やモスカテル種を用いて作られるためかなり甘口で、そのカスクで熟成した影響でイエロースポットの飲み口はエキゾチックな甘さとも評されている。余韻は結構スパイシーで、その変化に初めて飲んだ時は感動を覚えた。そんなイエロースポット12年と同じシリーズにグリーンスポット10年というものもあるが、それの限定品グリーンスポットシャトーレオヴィルバルトンなるボトルがWorld Whiskies Awards 2016のBest Single Pot Stillに選ばれていてまだ日本に輸入されていなかった為、アイルランドまで買いに行ったのだ。

 

そんなわけで、アイルランドで最初に行った観光は、IRISH WHISKEY MUSEUMである。

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がしかし、観光客にはどうやらホテルとかで公的に年齢を保証するチケットだかなんだかそんな感じの物が必要だったらしく、何も考えずに飛び出してきたせいで酒は飲めずじまいだった。もっとも、やっすいアパートメントホテルにそんなものを発行できる力があったかは定かでないが。

 

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何やら貴重っぽいボトルが飾られていたものの、飲めないボトルに何の価値があるものか。

 

飲めるボトルを見なくては!と気を取り直して向かったのはCeltic Whiskey Shop。

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流石はダブリン屈指の酒屋だけあって、見たことも聞いたこともないようなアイリッシュウイスキーが置いてある。今にして思えば、折角の旅先なんだからCeltic Caskを買えば良かったような気もするのだが、思いの外シベリア鉄道が高かったせいで足踏み、更に元はと言えばグリーンスポットのレオヴィルバルトンを買いに来たのではないか、他に買うにしても250ユーロは出せない、と諦めたのだった。

 

がしかし、そのグリーンスポットの限定品。そんなに美味しくなかった上に、帰国して数週間後にはリカーズハセガワに並べられることになるのである。おい、この旅行一体何のために行ったんだ・・・

 

これに加えて、DUNVILLE'S 10yを購入。

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日本で見かけないけど、まぁアイリッシュらしく癖がなくてPX Caskがいい感じに効いてていい感じ(雑

当時はやたらにPXにハマっていたので、8000円程度相当で買えるものだったから悩んだ挙句にこれを買ったのだった。結果としてはグリーンスポットよりこっちの方が普段飲みに・・・。

 

 

翌日。昨日はウイスキーを買ったり見たりで終わったので、二日目は工場に行く。ジェムソン蒸留所は改修工事中だったので、ポットスチルだけ見てすぐ退散。

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ギネス工場へ。

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ギネスの製造方法や歴史などが書かれているのとともに、ここでは入場の際のチケットで一杯ギネスが飲めるようになっている。最上階にダブリンの街並みを一望できるテラスがあり、そこで多くの人々がギネスを飲んでいる。

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あまり高い建物のない都市なので本当にダブリンを一望できる。ここで飲むのも良いかな〜とも思ったんだけど、一個下の階にギネスを自分で入れられるコーナーがあるという。

 

折角なので日本のアイリッシュパブで働いていた経験も生かしてここはひとつアイルランド人にシャムロック描いて驚かせたろやないかい!と意気込んだは良いものの、普段から適当に描いていたせいで「おいおいこれじゃあクローバーじゃなくて雑草だよw」とdisり嘲笑われた。クローバーだって雑草じゃないか。

 

ここで飲めるギネスは別格に美味しかった。日本でもちゃんと管理されたギネスを飲んでいたつもりだったが、味の濃さが全然違って濃厚だ。泡のクリーミーさもレベルが違う。だが、この工場で飲むから美味しいのであって、別にダブリン市内のパブでギネスを飲んでも美味いかと聞かれたらそうでも・・・ない。

 

一恥かいたところで、気を取りなおして次はティーリング蒸留所へ。

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2015年にできたというこの蒸留所、どうやら製造なども見学できるみたいなんだけど来るのが閉店間際だったせいで試飲とお土産コーナーしか見れなかった。

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有料試飲コーナーはちゃんとしたバーカウンターになっており、もはや店である。バックバーにティーリングしか置いてないのは圧巻。

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ヴィンテージリザーブ26年やリバイバルカルヴァドスカスク13年なんかも格安で飲める。し、カウンターに立ってる店員さんもめちゃくちゃ丁寧に説明してくれる。

 

しかしヨーロッパの人は本当にどうやらストレートでは飲まないようで、皆カクテルにしてくれって頼んでいる。26年ものでもか・・・。

 

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土産には樽出しのティーリングを自分でボトリングできる。カベルネ・ソーヴィニヨンカスクとラムカスク

 

色々とお土産も買って、いい気分で晩飯を食べに行こうと考える。アイルランドに留学していた友人から勧められたパブに向かう。

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The Brazen Headというパブ。この雑な感じのカウンターが、非常にらしくて良いよね。

 

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ギネスは美味しかったんだけど、何杯もスタウトとかエールは重たくて飲めないのでラガーで。

 

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アイリッシュシチューとギネス煮込み。イメージとしてはめちゃくちゃ水っぽいシチューでしかなかったアイリッシュシチューも、このパブのはちゃんと美味しかった。

 

シベリア鉄道に乗ってからロクでもない食事しかしてこなかったので、アイルランドの料理は涙が出るほど美味かった。やっぱり緯度が高いとダメだ。次に旅行するならもっと南に行こう。