シベリア鉄道に乗った、その1

先日の記事でロシアビザの取得についてやんややんや書いたけど、そのビザを携えてロシアはウラジオストクまで友人と二人で行ってきた。そこからはシベリア鉄道イルクーツク、更にイルクーツクからは飛行機を乗り継いでアイルランドまで行った。

 

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成田からウラジオストクまでは3時間半程度だった。近い。友人の持って来たポケットWi-FiSIMカードを入れるために早速売り場に向かうが、19時過ぎの時点で店は閉店していた。(空港内には、ロシアの通信会社最大手?らしいMTCと、3番手らしいbeelineの店舗がある。19時でMTCは閉店、20時でbeelineは閉店と聞いていたので、beelineの契約をするはずだったのだが・・・。閉店時間はあまり信用しないほうがいい。)

金もないのでその日は19時過ぎに空港に着いて、そのままそこで夜を明かした。

事前の手続き(バウチャーやらビザやらなんやら)が面倒くさいから、入国前はどうなることやらって感じだったけど、入ってみれば特にどうということもない普通の外国って感じだった。

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空港は上の2枚の写真で1階はほぼ全てである。2階に寝れるようなベンチのスペースがあって、そこで夜を明かした。

 

ロシアの空港のWi-Fiは、SMSで認証するような形になっている。認証せずにWi-Fi繋ぐと、なぜかウラジオストクでは検索エンジンサイトからのアクセスは弾かれるが直接サイトのアドレスを打ち込むとアクセスできる。というような感じだった。イルクーツクとモスクワのドモジェドヴォ空港では認証しないと全く使えなかったので、SIMを持たずに行動するのは結構危険かもしれない。(実際のところどうなのか知らないけど、海外で電話番号を使った通信とかしたら無茶苦茶金かかりそうだから、空港のWi-Fiは使わないようにした。)

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綺麗な朝焼けだが、これ以降ロシアで太陽を拝むことはなかった。朝の6時だか7時くらいに、空港から駅へ向かう。朝が早いのでまだバスも電車も動いておらず、少々割高ではあるものの1500ルーブルを払って(一人当たりではなく、タクシー1台の料金)タクシーで駅まで行った。(ウラジオストク内はどこに行っても1500ルーブル。タクシーの運ちゃんはstationすら通じないので、вокзал(ターミナル駅)って書いてる紙を見せてウラジオストク駅まで。)

 

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駅周辺は台風10号の影響もあってか、大雨。とりあえず切符を買う。駅の地下に切符売り場と乗り場がある。現地で買うと日本よりも安いと聞いていたので現地で購入したが、当日は既に2等車が売り切れており1等車で向かうこととなった。想定外の出費、イルクーツクまでで約3万円。踏んだり蹴ったりだ。

 

その後SIMの調達をする。駅の向かいにはbeeline。駅のすぐ横には二番手のМегаФонがあったがМегаФонの方が開店が遅かったので、食料調達も兼ねて、駅向かいのスーパーとbeelineに寄ることにした。スーパーには、極東ロシアだけあってロシア的な要素もありながら、ハングルであったり日本語であったりと様々な文字を見かけた。中国の商品はあまり見受けられなかった。

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謎のインスタントコーヒー、武士道。ロシアってそもそもあんまりコーヒーを飲む習慣がない?のかは知らないが、S7航空でも、シベリア鉄道内でも、コーヒーという選択肢はなかった。イルクーツクで、「お米」というビールを見つけたりもしたが、如何ともしがたいネーミングセンスである(せめて「麦」にしろよ)。ちなみに、どちらも全く日本製ではない模様。

 

三番手ということで少し不安だったbeelineも、シベリア鉄道沿線でもまぁそれなりに快適だった。それなりに大きい駅に止まれば、繋がるという具合である。阪急京都線河原町から桂あたりまでの感じと考えれば実質京都だ。

 

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2等車が売り切れてるのに不満をこぼしつつ、概ねの日程が決まったので、イルクーツクの宿を取る。行きの飛行機のチケットだけ取っても旅行ができる時代、すごい。そんなこんなで、ぼちぼち出発の時。ウラジオストク駅乗り場には全線の路線図が書かれている。距離でみれば、イルクーツクまででも半分は行ってなさそうだ、恐ろしい。

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曇天に、なんだか冴えない車両に乗って出発。その2に続くかは、気分次第。